仏壇作り必須の漆塗りの技術が、和テイストなハンガーホルダーに!

八女福島仏壇は日本全国で高い評価を得ている仏壇。
その理由は、一つひとつの部品を分業してていねいに仕上げそれを組み立てるため、
修理の際も壊れた部分だけ取り替えることができるから。
また、部品の製作から漆塗り、部品の組み立てまでを全て人の手により行うため、
仕上がりの美しさも群を抜いています。
その伝統的な技法を今に伝える一人が「近松辰雄商店」の近松信孝氏。
ここでは漆塗りから部品の組み立て、仕上げ作業までが行われています。
その作業の中でも特に評価が高いのは漆塗りの技術。
本漆にこだわる職人魂が、美しい仏壇を生み出しています。
そんな漆塗りの技術を使い、YamenoGiプロジェクトでは和テイストのハンガーホルダーを制作中。
赤や黒のシックなデザインなので、洋風のお部屋にもきっとフィットしますよ!

近松辰雄商店
[ 住 ]八女市本町2-292
[ ☎ ]0943-22-3403
http://yamebutsudan.or.jp/kumiaiin/shiage/09chikamatsu.html
八女の工芸と技術を体験や資料と共に後世に伝える場所。

YamenoGiプロジェクトにさまざまな形で協力いただいている「八女伝統工芸館」にも足を運びました。
ここには世界一の大きさを誇る仏壇や日本最大級の提灯などが展示されています。
また、八女に伝わる伝統工芸の歴史や資料などもあり、八女工芸の素晴らしさを知ることができます。
さらにここでは手漉き和紙を体験することができます(要予約)。
本格的な工房もあり、指導員も常駐しているので、興味がある方はぜひ体験してみてください。
尚、YamenoGiプロジェクトで製作されるさまざまな商品も八女伝統工芸館での展示(一部販売)を予定しています。
そちらもぜひチェックしてください。

(財)八女伝統工芸館
[ 住 ]八女市本町2-123-2
[ ☎ ]0943-22-5161
http://www.yame-kougeikan.jp/
石灯籠の技術がなんと食卓に!? 石の硬さや可能な形状など、ただいま検討中。

祖父の代から石灯籠を作り続けている「馬渡石材産業」さん。
自社で石山を保有している八女でも数少ない石材所の一つで、
現在は石灯籠のほか、仏像やモニュメントなどの製作も行っています。
そんな馬渡石材産業の取締役・福島正治さんの協力の元、現在このプロジェクトで開発を行っているのが
八女の軟岩を使ったストーンディッシュ。
今回福島さんにお願いしたストーンディッシュは、普段製作されている製品より小さく細かい作業が必要なため、
現在実現可能かどうかも含めて検討中とのこと。さらにストーンディッシュに加え、ルームアクセサリーとなるストーンドールの製作も検討しています。
こちらはさらに細かい作業になるので実現できるでしょうか……乞うご期待!

(有)馬渡石材工業
[ 住 ]八女市山内1140
[ ☎ ]0943-22-4814
1836年創業の提灯の老舗が提灯技術の可能性に挑戦。

祭提灯を作り続けて約180年の八女提灯の老舗「伊藤権次郎商店」。
今回のプロジェクトには、八女提灯の技術を天保7年から今に伝える
「伊藤権次郎商店」の伊藤三男さんにも協力いただいています。
伊藤さん曰く、八女で作る提灯は全国各地の神社仏閣に奉納されていて、
その技術の高さは知る人ぞ知るものになっているとか。
八女提灯の要になるのが提灯作りの「型」。
これは特注の品で、一つ製作するのにウン10万もかかるそうです
そんな貴重な「型」を使って現在開発しているのが、筒型のルームランプ。
現在では珍しくなった竹ひごを用いた和テイストのランプは、
竹ひごが生み出す柔らかなフォルムと和紙からこぼれる優しい光が特徴。
現在、竹ひごの間隔や強度を確認しながら今の住環境に適したものを検討しているとのこと。
江戸時代から続く伝統の技術が、どんな形で現代の住居に反映されるのか……今から楽しみです。

伊藤権次郎商店
[ 住 ]八女市本町220
[ ☎ ]0943-22-2646
http://chouchinya.jp/